ドリーム小説
傍に……
今どこにいる?
何故傍にいない――。
俺の大切な……。
傍に……
少女が一人、佇んでいる。
辺りは薄暗く、少女の他には誰もいない。
よく見てみると、わずかに少女の肩が揺れている。
どうしたのだろうか?
自然と顔が険しくなる。
その瞳にはわずかに苛立ちの色が見える。
何故何も言わない?
どうして俺を頼らない?
俺は……それほど頼りないのか?
苛立ちと焦りが強くなる。
その時――。
ポタッ、と水が落ちる音が聞こえた。
静かなこの場所に、その音だけがいやに大きく響く――。
だが、そこで初めて俺は気づいた。
少女が泣いている、ということを。
少女は何も言わなかったのではない。言えなかったのだ。
自分を頼らないわけでは決してなかった。
それに気づいてやれなかった自分がいけなかったのだ。
自分は少女のいったい何を見ていたのだろうか?
ゆっくりと少女の傍まで近寄り、名を呼んだ。
――。
名を呼ばれて少女――は肩を揺らした。
少しずつぎこちなく振り向いた。
不安げな顔で、涙を溜めて――。
の顔を見た途端、勢いよく自分のほうに抱き寄せた。
あんな顔をしたを抱きしめずにはいられなかった。
「六……合?」
突然のことに呆然と呟いた。
それを聞いて六合はすかさず訂正をいれた。
「彩Wだ――」
を強く抱きしめて囁いた。
気づいてやれなくてすまない。
一人で悩むな。
悲しむな。
俺をもっと頼って欲しい――。
俺は……。
お前の泣き顔は見たくない。
いつでも、どんなときも傍にいる。
だから……。
いつも笑っていて欲しい――。

突発的思いついた六合の独白(でいいのかな?)です。
独白ということで私には珍しくSSになっております。
使用執筆時間は約40分。最短記録更新です。
突発的に思いついたものですので、少々おかしいです。
というより全体的におかしい?
ヒロイン設定は特に決めておりませんので、お好きなようにお考え下さい。
同じ神将、昌浩の妹でも従姉でも。
こんな駄作ではありますが、尊敬する透羽流様に贈らせていただきます。
2005.9.11 水原 琳